2010年02月19日

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2010年3月号




今月もレビュープラスさんから献本が届いた。

COURRiER Japon ( クーリエ ジャポン ) 2010年 03月号 [雑誌]

COURRiER Japon ( クーリエ ジャポン ) 2010年 03月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/02/10
  • メディア: 雑誌



内容紹介
・第1特集
~オバマ大統領就任から1年~
堤未果 責任編集 「貧困大国」の真実

“暗黒の8年”と呼ばれたブッシュ政権が終わり、オバマ大統領が就任したことで、アメリカは「貧困大国」から生まれ変わったのか? ベストセラー「ルポ 貧困大国アメリカ」の著者と読み解く、オバマ政権下のアメリカ。

SPECIAL INTERVIEW 堤未果 色褪せた「HOPE」を胸に
数字で振り返る「オバマの1年」
中流が貧困層に転げ落ちてゆく
骨抜きになった「医療保険改革」
大学教育が借金地獄に変わる
民営化で加速する「刑務所ビジネス」
堤未果 特別寄稿

・第2特集
サザビーズジャパン社長と考えた
アート市場から見る「世界経済」


特集は「貧困大国の真実」
貧困大国とかいて、「アメリカ」とカナが振ってある表紙コピーが刺激的である。

アメリカのイメージというのは、ここ十数年で個人的には相当変わってきているように思う。
「憧れ」とは行かぬまでも、アメリカを羨む時期が少なからずあった。私が高校生の頃である。
あくまで個人的印象論。
マイケル・ジョーダンが現役復帰し、ナイキのシューズが売れまくり、オークションでは馬鹿みたいな値段で取引されていた頃の話だ。
ヒーローがいて、期待を裏切る事がない空気が流れていた時代。
考えてみれば、アメリカは常にヒーローを作り、その効果を社会に波及されせていくという文化があったのだと思う。

その意味では、オバマはまさにアメリカ的なヒーロー文化の再興を狙ったアメリカの意志が働いての大統領就任だったのだと思う。
現状、成果を上げているのかと言われれば、非常に判断すら難しいように思うが、今回の特集のトピックを追うごとにこの1年の成果が見えてくる。


特集である『「貧困大国」の真実』の責任編集はルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)の著者である堤未果さん。
インタビューでは、この特集の前振りとして、オバマ就任後の経済、医療改革、奨学金、刑務所ビジネスなどに触れている。

Part1「貧困大国」は変わったか?
Part2 人間の尊厳を奪う「医療崩壊」
Part3 学生を借金漬けにする教育システム
Part4 民営化で加速する「刑務所ビジネス」


いずれにしても、「貧困大国」を裏付ける内容で、非常に希望を見出す事が難しいほどにアメリカが蝕まれている状況が綴られている。
特にPart4での刑務所ビジネスに絡んで、数値で犯罪統計が出ているのだが、囚人人口は30年前に比べて3倍という結果には驚かされる。
その囚人増加が刑務所の民営化に繋がり、ビジネス化されている現状というのは、非常に恐ろしい。
この特集だけ見ると自由の国というイメージは既に、誰も抱かなくなるような現状であると言える。


逆にこれだけ良くマイナス因子を集めたな、という事も感じる特集。
今回については、読むには読んだが、あまりにも偏りがありすぎるように思ってしまった。
衝撃的な話だが、真実であるので目を背けるべきではない、とは思う一方で、その現状があまりにも解りやすい勧善懲悪的な発想に基づいていないだろうか、という疑問も生じた。
クーリエは多角的な視点が編集方針だったと思うのだが、これって予め批判的内容を盛り込んで、ある一点に焦点を当てようとしているように見えてしまった。
「こんな酷いんですよ」というのは、個人として発信する情報としては価値があると思うのだけど、雑誌として扱うのであれば、もう少し公正に、そしてもう少し捻りが入っていてもいい、と感じた。
例えば、ある真実を伝えるのであれば、個人発信で十分で、それを拾うのであれば、多角的な視点を持って扱うべき、と思う。
今回はどうしてもその点が引っ掛かってしょうがない。


と、まあ今回は少し批判的に書いてみたのだが、なんだかんだで、ブツブツ文句を書きながら、ちゃんと読んでしまっている時点で読み物としてクーリエに価値がある証明でもあるとも思う。


特集のみに絞ってレビューしているが、世界から見た日本、世界各国のニュース等も内容は濃いので、批判しつつもお勧めです。



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posted by 岩司 at 11:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 【雑誌】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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