2010年01月18日

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2010年2月号



レビュープラスさんからCOURRiER Japon (クーリエ ジャポン)2010年02月号が届いた。
毎度ありがたい献本である。
毎度毎度、この雑誌には関心させされるのだが、今回は特集が特集なだけにさらに気合を入れて読んだ。

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2010年 02月号 [雑誌]

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2010年 02月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/01/09
  • メディア: 雑誌



特集内容
WHAT'S NEXT
ツイッター、iPhone、キンドル、そして…
次の、ITライフ。

MOBILE 街で気になる情報は、すべてレンズ越しの世界で手に入る
TV 番組の録画は必要なし 次世代テレビは ”検索” で!
MUSIC 音楽との ”出会い系サイト” が自分の好きな曲を教えてくれる
GAMES クラウド化する世界ではゲーム機もソフトもいらない
BOOKS シリーズの続きはその場で購入 本の電子化で読書量が増える
SOCIETY 新たな政治家やビジネスも「バイラル・ループ」が創る
APPLE 天才ジョブズなきアップルが世界を変えられるか ?
MICROSOFT マイクロソフトが本気で挑むスマートフォンを超えるモノ
GOOGLE グーグルの次なる戦略とは ? スイスの極秘ラボから見た世界
TWITTER 量産される ”つぶやき” の分析がツイッターに巨万の富を生む


何で、気合を入れるかと言えば、私が所謂一つのIT企業に在籍しているからなのである。
まあ、在籍しているだけで、実際は大した事をしているわけでもないので、大きな口は叩かずに、仕事とは切り離して考えてみようと思うわけだが。
まず、一つ言えるのは、ここで日本がクローズアップされていないというのが現実である、という事である。

これは非常に寂しい限りだ。
技術面で遅れているわけではない。
飛び抜けた発想がないからでもない。
一番の原因はいろいろな意味での「環境」に起因していると思っていたが、今回の特集を俯瞰して見た時に、それだけではないという思いがふと芽生えた。


Hulu(フールー)については、聞いた事があった。見た事はない。
上記リンクが該当サービスへのリンクな訳だが、日本国内からは見れないので仕方ない訳ではあるのだが。

日本で動画共有サイトと言えば、素人動画満載の短い尺の動画で構成されるもの、あるいは、著作権侵害の疑いがあるサイト(主に海外サイト)の印象が強い。
しかし、Huluは全く違う。
合法にコンテンツを配信しているだけでなく、複数の既存メディア大手が事業に参与している。
日本でも第2日本テレビが合法的にコンテンツを配信している訳ではあるが、自社関連のコンテンツのみであって、他局のものまでは扱ってはくれていない。(NHKもオンデマンド配信を始めていますね)
呉越同舟せねば、生き残れないという状況がアメリカ国内には確かにあったのかもしれない。
また、完全な広告モデルなので、同じ事を日本でやってもまるで儲からないし、ネット配信するための権利処理が追いついていないという現状もある。
しかし、一番綺麗で大切な事がこの記事では語られている。
ユーザーが気にするのは番組であり、放送局でない
外見よりもコンテンツの中身が大事なのである。

だから、視聴者本位のサービスを提供せよ、何て事を言う気はさらさらない。
コンテンツホルダーも当然馬鹿ではない。
自分たちが不利な条件ではビジネスはしない。
現状をよくわかっている。
しかし、馬鹿でないからこそ、できる限り既存のシステムに乗っかっておこう、という意図も透けて見え過ぎる。
企業としては当たり前ではあるが、海外へのコンテンツ配信は積極的であるし、ナルトなどのアニメでは相当な結果を出している実績がある。(アメリカ発の動画共有サイト「クランチロール」で「ナルト」などを正式配信し、好評の様子)
しかし、日本国内では相変わらず、モノを売るビジネスにしがみ付く。
パッケージではなく、中身を利用者に届ける最良の方法を自分たちで考えだせていない。
ネット側がコンテンツホルダー側に今よりも良い未来を示せないうちは、国内では一切の妥協はしないよ、というポーズに見えるのは窺った見方かもしれないが、できる事を敢てしていないというは事実である。
国内での既存メディアの力がもっと弱くならない限りは、この状況が日本で生まれる可能性は低いだろう。


Kindle(キンドル)についても同じ状況が言える。
これはamazonだからできたと言えるもので、日本ではまだ早い。
赤字を垂れ流していようが出版社は日本では依然として力があるので、さっさと日本語対応版を出しても出せるコンテンツがない可能性があるのではないか。
その辺の調整をしてからだいぶ遅れて日本対応した暁には、
「便利でしょ?でも値段は据え置き、エコですよ、寄付した思って」みたいな展開になっていそうな予感がする。
それじゃあ、パスモと変わらないじゃないか。

佐藤秀峰氏のブログでは、この辺について忌憚ない意見が書かれているので、興味がある方はどうぞ→佐藤秀峰onWeb内の漫画制作日記1/14分


しかし、アップルGoogleはどうか?
彼らにも全くそういった障壁がなかったわけではない。
既存のシステムで利益を享受してきた人たちがいたはず、特にiTunes Storeなんて相当のものだったろうと思う。
それが実現できたのは、圧倒的なまでを支持が集まるサービスであったからだ。
それも、コンテンツホルダーよりもユーザーからの。
こんな怒涛の波を起こす力が無い限り、こういった国内の閉塞IT空間に風穴はあかない。
いつかは開くかもしれない風穴を待っている間に、海外のサービスが国内を跋扈する事になってしまうのではないだろうか。

そんな訳で、どちらかと言えば、海外のサービスに国内のIT企業が食われていくのではないか?
そんな危機感を感じた特集だった。

それでも、便利なら、楽しければよかろう、と第三者的には思うものの、日本のIT産業の片隅で働く身としては、何か日本発のビックヒットが有って欲しいと思うわけです。


そんな訳で今から真面目に仕事をしようと思う。
日本のIT産業の発展に貢献しようと思う。

にほんブログ村 本ブログへblogram投票ボタン
↑あなたのクリックで報われる男がいる!



posted by 岩司 at 20:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 【雑誌】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。