2009年09月13日

[reviewplus]クーリエ・ジャポン10月号



レビュープラスさんからの献本2冊目は「クーリエ・ジャポン」でした。





実はこれまた読んだ事がない雑誌。
当然、雑誌自体は知っていたが、フランスのニュース週刊誌の日本版なのかな、という程度で中身をしっかりと見たのは今回が初めて。
事前の情報としては、あの勝間和代さんの責任編集しているアフリカについての特集がある、というくらい。




誌面やWeb上ではこんな説明がある。
クーリエ・ジャポンはフランスの週刊誌『クーリエ・アンテルナショナル』と提携し、世界の1500を超えるメディアの中から記事を選び、翻訳・編集しています。



なるほど、つい先日に読んだ経営予測エイジのようなものかな、というなんとなくイメージで読み始めてみた。
金曜日の深夜から読み始めたのだが、「これ雑誌?」というくらいにクオリティが高い。
雑誌というのは、息抜きとして読む事が多いので、さほど時間を掛ける事はこれまでなかったのだが、クーリエについては結構な時間をかけてじっくりと読んだ。
「読みごたえ」がある、という表現がしっくりくる雑誌だ。

では、10月号についての内容について触れていきます。


■特集記事レビュー
特に気になった特集内の記事の紹介、感想。

世界が見た“日本のCHANGE”
・外交の未来 「中国重視」の民主党勝利で日中関係の未来は明るい
実は国内メディアでもっとも欠けているのは、今回の政権交代を海外ではどう見ているかという点だと言う事が浮き彫りになる特集。特に外交面での中国、アメリカとの関係は大きく変わる可能性があるだけに、両国メディアの分析や期待するところは知っておくべきだろう。
両国に限らず、ロシア、イスラエル、メキシコ、タイなど各国のメディア記事も取り上げられており、様々な角度からこれからの日本の外交について考えされられる。

いま、なぜ「アフリカ」なのか
・「割礼」から「魔女狩」まで根強く残る因習との戦い
割礼については、限りなく浅い知識としての理解しかなかった分、この記事には衝撃を受けた。実際に苦しむ女性達の姿というものを取り上げたこの記事は非常にリアルな現実を教えてくれる。単なる人権記事ではなく、これらの因習になかなか触れる事ができない理由にまで踏み込み、問題の本質を追求している。
・ データで見えてくるアフリカの真実
地図とデータだけの構成のたった2ページではあるが、今のアフリカが一目でわかる。我々が知っている問題はごく一部でしかなかったと思うほどに。独裁国家、紛争を抱える国、エイズ患者数、独裁者達の統治期間etc…。


■全体を通しての感想
何がどうして面白いのかがはっきりとわかる珍しい雑誌だと思う。
今回読んでみて、ざっと以下がクーリエの魅力だと感じた。
【中立】同じ出来事について、様々な国、メディアの反応を取り上げる
【希少】通常メディアだけでは得られないニュース
【比較】世界で起こっている問題の日本での状況


これは編集方針なのだろう。
全体を通じて上記について感じる箇所がいくつかあった。
今、ぱっと書いてみると…
世界が見た“日本のCHANGE”では、各国の反応や考え方、分析が見れ、国内メディアの画一的な報道にうんざりしていた自分には新鮮かつ、考えさせられた。(中立)
オーストラリアで起こった「カレーバッシング」騒動と呼ばれるインド学生への襲撃事件についても、単なる差別問題としてだけではなく、インド国内では、自国内の黒人差別に言及する記事がでていたりする。(希少)
そして、雑誌が売れないというのは各国共通。その中で日本はどうすればいいのか?(比較)

とまあ、こんな具合だ。
読みごたえがあるのは、きっと多角的に物事を取り上げているせいだろう。
おかげで、息抜きにはならなかった。
しかし、それ以上に充実感が残った事がうれしい。


あえて注文を…を思ったが、少なくとも今は何も考えつかない。
この値段でこの内容であればまるで文句のつけようがない。
雑誌が「消える日」なんて特集を組んでいたりするが、この雑誌は生き残るだろう。



posted by 岩司 at 23:48 | Comment(0) | TrackBack(2) | 【雑誌】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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